「四月と君の嘘」を読みながら思い出す僕とピアノとついでに吹奏楽

最近読み始めた「四月と君の嘘」っていう漫画がすごくイイ。
とはいっても今回書くのはその中身の話じゃなくて、読みながらふと自分の高校時代を思い出してオーバーラップさせちゃうことがあったりして、そんなお話。


ざくっと漫画を説明すると

かつて天才ピアノ少年としてコンクールを荒らしてた主人公がいろいろあってピアノを弾かなく(弾けなく、でもいいかもしれない)なってたんだけど、 中3の夏、ヴァイオリン弾きの同級生の女の子と出会っていろいろあってまたピアノを弾き始める、みたいなお話。たぶんあまりに乱雑すぎてファンの人に怒られる要約だけど、まあ本節を読む上でのバックグラウンドとしてはこれで十分じゃないかと思います。というかまず読もう。ちょうど2013/01/17に5巻が出たばっかりです(ステマ)。

ソロコンのピアノ伴奏というお話

そのいろいろあってまたピアノを弾き始めるの最初のいろいろっていうのが、女の子のヴァイオリンのソロコンテストでの伴奏を頼まれるっていうイベント。
そういえば僕も高校時代(楽器は違ったけど)ソロコンに出る女の子のピアノ伴奏をやったことがあったなぁと思い出しながら読んでた。
もちろん僕は天才少年でもなんでもなかったしついでに言ってしまえばその子も天才少女でもなんでもなかったし、別に僕にはピアノを弾くことに関して特別な感慨もなかったから、「そういうこともあったねぇ」という小さなイベントだったんだけど、ソロコンの伴奏なんてなかなかない機会だったんだし、その割にあまり記憶にはっきりしたものが残っていなくて、もうちょっといろいろがんばっとけば思い出が残ってたのかなぁと思わされたりしました。

ピアノ伴奏そのものは小学生の時から何度も合唱伴奏をやってきたから経験があったし、そのときの伴奏も譜面そのものは決して難しくはなかったんだけど、せっかくの1対1の演奏機会だったんだから、もっと向こうの楽器といろいろ息を合わせてとかいろいろできてたのかもしれないなぁ……とここまで書いたところで結構そういう話をしながら練習してたのを思い出してきた。この記事を書き出した段階では、「あー俺もあのときもっと伴奏きっちりやればよかったわー」だったはずだけど、そういえばそれなりにはやってたのかもしれない。

ただ仮にそうだとしても、結局本番では「伴奏者だから邪魔しちゃダメだ間違えちゃダメだ」ってので手一杯で、折角の本番をもうちょっと楽しめたんじゃないかなぁと少し思う。漫画のようなハプニングもなければ漫画の登場人物のような地力もないけれど、それでももう少し何か演奏の思い出を残したかったなぁと少し後悔させられた。

ついでにだらだらと垂れ流しておくと、その子とは吹奏楽部の友人であって、漫画の中みたいな恋だとか片思いだとか君が好きですとかいうのはなかったですね、はい。(全くなかったと言い切れるかは議論の余地があるかもしれない。なにしろこちらは思春期の童貞で、あちらはかわいい女の子だったんだから。その子には彼氏がいたしそいつは僕の友達だったし当然結局何もなかったわけですけど)
ちなみにその女の子の名前はかおり(漢字は個人情報保護のためうんたらかんたら)だったんだけど、漫画のヴァイオリンの子の名前もかをりだったりするんですよね。これは完全に蛇足。

まぁ、この辺は全部過ぎたことだから言えることなんですけどね!

んで、じじくさい話

(本当はピアノソロのコンクールについてもどうたらこうたら書こうかと思ったけどまとまりがつかなくなってきたので割愛)

結局のところ、「ああ、あの頃はやろうと思えばいろいろできたじゃん」と思わされることが、特にピアノと吹奏楽がらみで非常に多い。
もちろん当時は当時なりに僕のいろいろやりたいことがあって、それをやりたいようにやってた結果が僕の過去なんだけど、ソロコンのピアノ伴奏とか、吹奏楽コンクールだとか、そういったものをもう一段階くらい大切にしていれば、もう一段階か二段階くらい違う成果と思い出が残せてたんじゃないかなぁととにかく思う。たとえばソロコンの伴奏の話ならもうちょっと練習して本番で余裕もって弾けるようになっていればもっと楽しめてたかもしれない。高3の吹奏楽コンクールのマーチのトリオで俺がずっこけなければ府大会まで出れてたかもしれない(これは結構真面目にそう思ってる)。

たぶんこういうことを書いてる今の23の僕も数年後には同じように思い返して後悔する対象になるんだろうけど、この漫画を読んでるととりあえずピアノに向かいたくなってくるなぁという感じ。昔弾けてた(つもりだった)曲の中で簡単そうな1曲くらい、なんとかモノにできたらいいなぁと思いつつまたたぶん三日坊主だからここに記す。


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